自然と共に
2024年09月25日 17:34
今日の午前中、歯医者に治療に行き、その帰りに散歩したくなり、近くのお城跡の公園に行きました。空は曇っていましたが、少し寒いぐらいの天気で気持ちが良かったです。
散歩中、川にカワセミがいたり、キチョウやアゲハ蝶が気持ちよさそうに飛んでいたりするのを見かけました。そういった生き物を見ていると心が和みました。公園で木々に囲まれていると、草木の匂い、草木がこすれる音、小鳥のさえずり、赤とんぼの飛び回る姿が、自然と意識することなくマインドフルな気持ちにしてくれました。
公園を歩いていて気づいたのですが、自然の中で、木の匂い、草木がこすれる音、小鳥のさえずりなどの中にいると、「いま、ここ」を意識しなくても「いま、ここ」に居ることができるのです。草木の匂いを嗅いだあと、その匂いに執着することなく、自然と次の草木がこすれる音や、小鳥のさえずりのほうに意識が移っていきます。決して、見ているもの、匂い、音などに意識が奪われることなく、自然そのものを楽しんでいられます。
私は自然の中が好きです。自然の中にいると自分がその中に溶けていくような感じがして、それが心地よいのです。そして、日々の生活のことは、自然が包み込んでくれているような感じで、どこかに追いやられます。本当に心地よさと共に自然と一体化しているように感じで、マインドフルな状態で居られるのです。
赤とんぼを見ていると、今の季節だけの寿命で一生懸命「いま」を生きているような感じに見えました。私たち人間は「いま」というときを生きていても思考が邪魔をして、赤とんぼのように「いま」というこの瞬間を一生懸命生きられていないのかもしれません。
日々の生活を送る中では、反対に「いま、ここ」を忘れているかの如く生活している方が多いのではないでしょうか。日々の生活の中で、あれやって、これやって、次に何してという感じで、常に先のことばかりを考えて生きているのです。「いま、ここ」に留まろうと思っても、留まれる環境にないということです。「いま、ここ」を感じることができるのは、せいぜい信号待ちをしているときに信号が変わった瞬間、見たい番組があってそれが始まった瞬間のような、ほんの一瞬の出来事ぐらいです。本当にリラックスして「いま、ここ」を感じることができるときは少ないのです。
人間は本来、自然の中で自然に育まれ生きてきました。だから、自然は身近にあったのです。だから、自然の中に行くと「ホッとする」「気持ちが楽になる」ということが起こるのかもしれません。
日々の生活を精神的に豊かなものにするために、たまには日常から離れ、自然の中でゆっくりするのもいいかもしれませんね。
信暁(2024年9月25日)