とどまる、感じる、ひらく

小さい自分との再会

2024年12月10日 15:56

 今朝、起きてから布団の中でゆっくりしていると、突然小さい自分(インナーチャイルド)が胸の少し左辺りに出てきました。その子は、屈んで座っており、周りは真っ黒で、その子のところだけ丸くクローズアップされていました。まるで、前回のブログに出てきた、みんなと離れて一人で遊んでいる子と同じ感じでした。

 その子に近づいて行くと、座ったまま地面に向かって、何か描いているのか、地面を掘っているのかわかりませんが、ひたすら棒を持った手を動かしていました。大人の私は、近づきながら、「こっちに気づいて走ってきてくれるといいな」と思っていました。しかし、雰囲気では気づいているようなのですが、まったくそんな素振りを見せてくれません。近寄っていっても下を向いて手を動かしているばかりです。

 しかたがないので、その子に向かい合うようにして、一緒に屈んで座り、一緒に同じように手を動かしていました。そうすると、突然こちらに顔を上げ、ジッと私を凝視するのです。

 その時もまた、「抱きついてくれるか、プロレスごっこをするように飛びかかってきてくれるか」と期待して待っていましたが、さっきと同じように、まったく動く気配はありませんでした。

 少し寂しく感じましたが、その時「ハッ」と気づきました。幼少の頃から自分は、誰かがそばに来て構ってくれようとしても、自分から遊んでもらいたいような素振りを見せたことはなかったのです。本当は、一緒に遊んで欲しかったのに、それができなかったのです。


 それには、物心ついたぐらいのときから、「お前の言うことは、訳わからんから喋るな」と言われ続けてきたことが関係しているのではないかと思います。自分がしたいようにして、「また拒否されたら」と思うと怖くてできなかったのです。

 私は「何を考えてるのかわからない」と言われることが、よくありました。そんな時、表情は硬く、能面みたいな顔をしていたのでしょう。おそらく今回の小さい自分がしたように、相手の顔を凝視することを当たり前のようにしていたのだと思います。


 それからしばらくして、小さい自分がその場から離れたのか、「いま、ここ」の場所に自分が戻ってきました。久しぶりに小さい自分に会いましたが、前回同様笑顔もなく寂しそうな表情をしていました。

この小さい子が、笑顔を取り戻すように、活発に動けるように、今の自分が小さい自分に得られなかった愛情を注いであげようと思います。

 小さい自分を本当の意味で癒してあげることができるのは、やはり今の大人の自分しかいないので。


信暁(2024年12月10日)