とどまる、感じる、ひらく

小さい幸せ見つけた

2025年02月14日 21:50

 私は日頃、ガスライティングだ何だとつらいことを思い出しては、自分の内面に目を向けていることが多いです。しかし、そんな中にあっても小さな幸せを見つけるときがあります。散歩しているときには、風の音、木々の葉っぱのこすれる音、空の青さ、雲の流れ、小鳥のさえずりなど、自然からの恵みに対して、幸せを感じます。電車に乗っているときには、目が合った赤ちゃんの微笑みや、学生さんが障碍者の方を労わって手助けしているようすなど、いろんなことが目に飛び込んできて幸せを感じます。


 この間も、家で幸せを感じる出来事がありました。


 それは、だし巻き卵を作ったことです。今まで、何回か挑戦していたのですが、上手くできたためしがなく、「自分には無理」と諦めて作らなくなっていました。最近、YouTubeを見ていたら、だし巻き卵を作っている動画が出てきて見入ってしまいました。そして、また「作ってみようかなぁ」という思いが出てきました。

今回は、クックパッドなどで、作っている人の動画をしっかり見て、注意点を参考にして作りました。そうすると上手くできたのです。途中、失敗しかけたのですが、リカバリーして何とかできました。今までは、いつも周りが焦げてしまって、到底だし巻き卵には見えないものになってしまっていましたが、今回は全体にきれいな黄色で、だし巻き卵であると一目でわかるものでした。


 妻にも食べてもらったのですが、「ふわふわで美味しい」と言われて嬉しくなりました。自分も食べてみましたが、ふわふわして美味しいと思いました。この時に、ちょっとした幸せを感じました。


 つい7、8年ほど前までは、マインドフルネスをやっていたにもかかわらず、心がしんどくなってくると周りが見えなくなり、どっぷりと自分の内面に浸かっていました。しかし、妻のおかげもあり、心地よい感じで周りに目を向けられるようになってきました。


 少し心を落ち着けて、耳を澄ます、匂いを嗅ぐ、周りに目を向けるということをするだけで、小さな幸せはあちこちに散りばめられていることに気づきます。どんな小さなことでも、自分ができなかったこと、自分がやりたいことができると、それだけで幸せを感じます。


 「小さい秋見つけた」という少し寂しい童謡がありますが、この題名に似せて「小さな幸せ見つけた」と思えるようなことを見つけながら生活してみるのもいいかもしれません。


 幸せは、どこにでもあるものですから。


信暁(2025年2月14日)