とどまる、感じる、ひらく

2025年05月03日 11:35

暖かくなり、桜が一斉に咲くとそれにつられたように 

他の草木も我先にと花を咲かせ、世界が色とりどりに賑やかになる 

 

鳥たちのさえずりも賑やかになり、 

ツバメはいつもの駅に巣を作り元気に飛び回っている 

 

他の生き物たちも土から出てきたり、穴から出てきたり動き出す 

 

一方で、害虫や細菌なども活発に活動しだす 

このことはあまり嬉しくないが、世の中のバランスを保っていると考えると致し方ない感じがする 

 

人間も、寒くて身体を閉じ込めていたものが暖かくなり 

ここぞとばかりに動き出す 

 

その時、静かにしていた心も動き出す 

 

身体が嬉しさのあまり活発になるので、心までそれに引っ張られる 

気づかないうちに、体に引っ張られた心は次第に疲弊する 

 

厄介なのは、疲弊しすぎると心を取り戻すのに一人では難しくなること 

酷い場合は、5月病のようになってしまう 

 

心と身体もバランスを取りながらひとりの人間を作っている 

 

暖かくなり活動的になるのは自然なこと 

でも、活発になりすぎると心が疲弊する 

そのことを心の片隅にでも置いてもらうと、心と身体のバランスを崩すことは少なくなるであろう 

 

やはり、自然界も人間界もバランスで成り立っている 

 

適度にバランスを考えながら暮らすことも取り入れても良いかもしれない 


信暁(2025年5月3日)